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【融資の際に重視する事項】
 融資の審査は、人間的な付き合いだけで意思決定されることはありません。会社の売上や収益の状況、今後の業績の推移などさまざまな点についてチェックし判断しています。金融機関が融資する際、特に重視する事項は次のとおりです。
<金融機関がチェックする事項>
キャッシュフローの動き
 キャッシュフロー計算書は、一定期間のキャッシュ(資金)の流れを表しているので、会社の経営状況、健全性を把握するのに有効なようです。
 資金繰り表(直近3ヶ月)で資金繰りも見られます。
返済能力の有無
 返済能力において、5年程度は大丈夫であるかどうかが見られます。
 なお、借入金の返済原資は次のとおりです。
返済原資=税引後当期利益+減価償却費
 つまり、すべての借入金と返済額がこの範囲に納まらないと融資は無理なようです。
資本準備金の積立てと未処分利益の有無
 資本準備金の積立てを行っているかどうか、未処分利益があるかどうか、そしてそれが維持できているかどうかが見られます。
債務超過の有無
 債務超過の度合いが低いことが必要です。
前期(直前決算)等の損益
 前期等は黒字であったかどうかは重要です。
担保余力の有無
 担保に余力があるかどうかがチェックされます。
 なお、以上のほかに次の事項もチェックされます。
繰越損失の有無
借入金返済での延滞の有無
金利減免・棚上げや貸出条件等の変更の有無
・・・等
【金融機関は経営者の経営姿勢も重視】
 金融機関は、経営者が自社を正確に把握・分析して作成した実効性のある経営改善計画書や経営計画書、試算表等の提出と経営者自身による説明を求めているようです。というのもこうした資料によって、その企業の財務内容や収益力、将来性などを把握し、かつ経営計画等の内容と現在の進捗状況などについて経営者から直接聞くことによって、経営者の経営姿勢そのものと計画の実現性を知った上で、融資の妥当性を判断しようとしているからなのです。
【経営内容の開示(ディスクロージャー)がポイント】
 金融機関の信頼を得る際の大きな要因となるのが、経営内容のディスクロージャーです。経営者がどのような人で、会社をどうしたいのか分からないのでは、金融機関からの信頼は得られません。信頼が得られなければ、融資を受けることはむずかしいといえます。
 つまり経営内容を開示せず不透明であっては、融資に結びつかないのです。
 また経営内容の開示は、融資を受けるときだけ行ってもダメです。金融機関の信頼を得るためには、例えば毎月試算表等を提示するなどしてディスクロージャーを行う必要があります。
経営計画書を作成し経営方針や将来性を経営者自ら説明しているか
試算表、資金繰り表等を作成して金融機関に提出するようにしているか
定期的に経営内容の報告をしているか
経営内容の開示は融資を受けるときだけで済ませていないか
融資を受けた後も経過報告等を行っているか
 
手形や小切手にも時効がある !?
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