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【労働保険とは 】 |
そもそも労働保険とは、「労働者災害補償保険」(一般的には労災保険という)と、「雇用保険」をまとめた総称です。 |
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労災保険 |
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従業員が仕事上や通勤途上でケガや病気、死亡したとき、その従業員や遺族に給付される社会保険です。原則として、事業主は、法人・個人に関係なく一人でも社員を雇用したら加入しなければなりません。 |
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雇用保険 |
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従業員が退職、解雇によって失業した場合(会社の倒産やリストラなども含む)に失業給付を受けたり、職業訓練が受けられる社会保険です。また、事業主に対して各種助成金の給付も行われます。 |
【労災保険料と雇用保険料の納付は 】 |
労災保険料・雇用保険料を合わせて「労働保険料」として、毎年一回、保険年度(4月1日から翌年3月31日)の初めに一年分のおよそその額(概算保険料)をまとめて申告・納付します。そして翌年度の初めに確定した保険料(確定保険料)と清算することになりますが、この手続きを「年度更新手続き」といいます。
<申告・納付先> |
労働基準監督署 |
<申告・納付期限> |
4月1日から5月20日 |
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【労働保険に未加入の場合はどうなる 】 |
労働保険に加入していないと、例えば、社員が失業したとき失業給付が受けられなかったり、仕事上の事故でケガをした場合の労災保険が受けられないといったことから、重大なトラブルになりかねません。いずれにせよ、社員が安心して働けるように、決められた制度等にはきちんと対応することが必要です。 |
【パートタイム労働者についての適用は 】 |
パートタイマーに対する労働保険の適用は次のとおりですので注意してください。 |
注意点1. |
労災保険の適用事業の場合は、パートタイマーも労災保険の適用を受ける。
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注意点2. |
次のすべてを満たす場合、パートタイマーは雇用保険の短時間被保険者となる。
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一週間の所定労働時間が20時間以上30時間未満であること
(30時間以上の場合は一般被保険者) |
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一年以上雇用される見込みがあること |
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年収が90万円以上になることが見込まれること |
注) |
海外派遣社員については、労災保険への特別加入の制度があります。 |
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