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【成りゆき経営では業績向上は望めない】
 物は売れず、取引先からは納品単価の引き下げを要請されるなど、中小企業にとって依然として厳しい状況が続いています。今後の見通しなど立たないのが現状ではないでしょうか。しかし、だからといって先々どうなるか分からないまま成りゆき経営をしているとどうなるのでしょうか。
<成りゆき経営の一例>
行き当たりばったりの経営で、赤字で利益が出ていないのに、社長は「そのうち何とかなる」とか「赤字でもしようがない」などと考えている。
借入金の返済や設備投資はできず、社員に満足な給料を出せなくなる。
赤字のため金融機関からの融資が受けにくくなる。
ますます厳しい状況に追い込まれる。
 成りゆき経営では、業績の向上は望めないばかりか、苦況に陥ることは必至です。きちんと計画を立てて経営することが必要です。
【経営計画ではまず必要利益を決める】
 次年度の経営計画における利益や売上などの数字による計画は特に重要です。数字による計画でのポイントは、「必要利益」の検討です。多くの中小企業経営者は売上高しか目を向けないようですが、実は利益の確保こそ重要です。赤字経営が続けば倒産は避けられないからです。そこで、まず必要利益を検討しその金額を確定します。次にその必要利益を確保するにはどれだけの売上が必要か(何%伸ばさなければならないか)、またそれが実現可能かどうかを検討します。そして売上を伸ばすための具体策を考えていきます。なお、必要利益を検討する際には、次のことに留意しましょう。
借入金の返済額
 借入金の返済財源は、次のとおりです。
  税引後当期利益+減価償却費=返済財源
 つまりこれ以上の利益を確保しないと、返済できないということになります。
経営者の報酬
 赤字をなくし利益を確保するためには、経営者の報酬の見通しも必要となります。場合によっては、その報酬額を下げることも検討しなければなりません。また、逆に、今の報酬を維持しかつ利益を出すという観点から必要利益を検討する方法も考えられます。
 
成りゆき経営では業績向上は望めない !!
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